論文詳細

人文社会科学系 大学院現代社会文化研究科 #紀要論文

Conflicts in International Investment Disputes Involving Environmental Issues : Theory and Practice

AI解説:
本論文は、これまで主として並行して発展してきた2つの専門的な法領域、すなわち国際投資法と国際環境法のあいだで、近年ますます目立ってきた緊張関係を扱う。外国投資には二面性があることを指摘する。すなわち、多国籍企業の活動は受入国で環境被害(例:有害廃棄物の不適切管理、生物多様性や文化遺産の損害)を生み得る一方で、投資は環境改善(例:エネルギー効率や廃棄物処理)を支えることもある。この曖昧さを踏まえ、本論文は、(1)国際投資協定(International Investment Agreements: IIAs)が投資家に執行可能な権利を付与し、環境目的で採用された規制を含む受入国の規制裁量を制約し得ること、(2)受入国がIIAs上の義務と国際環境文書上の義務とのあいだで競合する義務に直面し得ること、のために紛争が生じると論じる。論文の目的は、Jorge E. Viñualesによる「規範的紛争(normative conflicts:国際的義務どうしの衝突)」と「正当性紛争(legitimacy conflicts:国際環境法によって直接要請されているわけではない国内環境措置と国際投資上の義務との衝突)」という区別を用いて、これらの紛争を検討することである。さらに、投資家対国家仲裁において投資仲裁廷が環境問題をどのように認識し、構造化し、解決しているかを分析し、仲裁廷が環境規範に積極的に向き合うことに消極的である理由と、国家主導の解決策の可能性を特定することで、この概念枠組みの有用性を検証することを目指す。
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著者名:
Moe Thuzar Oo
掲載誌名:
現代社会文化研究
巻:
70
ページ:
91 - 114
発行日:
2020-02
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