論文詳細

人文社会科学系 大学院現代社会文化研究科 #紀要論文

A Note on the “Outer Object” in Japanese Possessor Passives

AI解説:
本論文は、日本語の「持ち主受身(possessor passive)」構文における特定の目的語タイプを検討する。具体的には、表層上の主格(Nominative)主語が表す「所有者」に対し、その「被所有物(possessee)」を表す対格(Accusative)標示のDP(例:Taroo-ga「Taro-Nom」のような主語と、seiseki-o「grade-Acc」のような目的語)を対象とする。持ち主受身に関する先行研究は、主にこれを直接受身の下位タイプとして扱い、表層主語がVP内部の項に対応するという見方に立ったうえで、その主語がどのように導出されるかに焦点を当ててきた。これに対し、被所有物目的語は、もとのVP内部の補部位置にとどまると想定されることが多かった。これを踏まえ本論文は、Homma (2011) に基づき、(i) 一部の対格標示の被所有物目的語がVPより上の「外側」の統語位置(「Outer Object」)を占めることを示す追加証拠を提示し、(ii) そのOuter Objectが、受身が ni 受身か ni yotte 受身かによって異なる形で導出されることを論じる。提案される区別は、数量詞句(quantificational phrases: QPs)を含むスコープの再構築(scope reconstruction)効果の違いによって支持される。
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著者名:
HOMMA Shinsuke
掲載誌名:
言語の普遍性と個別性
巻:
11
ページ:
101 - 111
発行日:
2020-03
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