論文詳細

人文社会科学系 大学院現代社会文化研究科 #紀要論文

Legal Settlements of Unfairness in New Share Issuance and Allocation Rights in Japan

AI解説:
本論文は、新株発行および新株予約権の割当てをめぐる紛争から生じる、日本の株主救済を検討する。調査対象の事案では、新株発行それ自体に異議を唱える株主(差止め/仮処分、無効、または不存在確認を求める)もいれば、発行は受け入れつつ割当てを受ける権利や補償を求める株主もいた。著者は、日本の裁判所が複数の規範的根拠に依拠して結論を正当化してきたと論じる。すなわち、法定の規定(まず会社法(平成17年法律第86号))、旧商法に由来する従前の理論構成、そして経済産業省(METI)および法務省(MOJ)が発展させた非制定法上の原理(とりわけ企業価値と株主共同の利益)である。中心的な懸念は、裁判所が経営判断原則や、企業価値志向の「主たる/主要な目的」論理に依拠することで、会社法上の株主の法的権利が軽視され得る点にある。本論文の目的は、新株発行および新株予約権割当てにおける「不公正」を裁判所がどのように判断しているかを批判的に評価し、法定の株主権の優先を主張するとともに、無効と不存在の境界や、(不確実な)損害賠償およびリフレクティブ・ロス(reflective loss)の取扱いといった理論上の問題も分析することである。
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著者名:
Nang Nwe Ni Nyunt
掲載誌名:
現代社会文化研究
巻:
71
ページ:
137 - 161
発行日:
2020-11
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