論文詳細

医学部保健学科 医歯学系 #学術雑誌論文

エッジ成分の取捨選択を考慮した適応型部分平均フィルタ

AI解説:
画像処理においてノイズを低減させる際、必要な信号成分を保持しつつ不要なノイズ成分のみを減らすことが求められます。特に、医療画像のような精度が重要な領域では、画像のエッジなどの重要な情報を損なわずにノイズを除去することが課題となります。本論文では、この課題に対応するために、信号成分とノイズ成分を効果的に選別し、フィルタサイズを適応的に変化させることができる新しい平均フィルタ(Adaptive Partial Averaging Filter:APAF)を提案します。このフィルタの有用性を、X線CT画像を用いたシミュレーション実験を通して検証します。
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著者名:
高橋 規之, 李 鎔範, 蔡 篤儀, Takahashi Noriyuki, Tsai Du-Yih
掲載誌名:
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム
巻:
J89-D
号:
4
ページ:
888 - 892
発行日:
2006-04
著者による要約:
関心領域内のエッジを選択的に保ちながらノイズ低減を行う適応型部分平均フィルタ(APAF)を提案する.X線CTとファントム画像を用いてシミュレーション実験を行った結果,APAFがエッジの保存率の観点から,単純な移動平均フィルタやメジアンフィルタより優れていることが確認された.
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