論文詳細
自然科学系
農学部
#学術雑誌論文
重窒素標識窒素ガス簡易作成装置の試作
- AI解説:
- 生物的窒素固定の研究では、15N2ガスの使用が不可欠です。しかし、15N2はガラス密封容器や金属ボンベに充填されて市販されており、ガスの取り扱いや汚染、コストの問題から少量のガスが随時必要な実験には不向きです。また、窒素酸化物が混入しているため精製が必要です。この背景から、筆者らは容易かつ低廉な価格で必要量の15N2を発生、精製、貯蔵する装置の開発を目指しました。
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自然科学系
農学部
#学術雑誌論文
重窒素標識窒素ガス簡易作成装置の試作
AI解説
- 背景と目的:
-
生物的窒素固定の研究では、15N2ガスの使用が不可欠です。しかし、15N2はガラス密封容器や金属ボンベに充填されて市販されており、ガスの取り扱いや汚染、コストの問題から少量のガスが随時必要な実験には不向きです。また、窒素酸化物が混入しているため精製が必要です。この背景から、筆者らは容易かつ低廉な価格で必要量の15N2を発生、精製、貯蔵する装置の開発を目指しました。
- 主要な発見:
-
開発した装置により、30.0 atom%の15N標識硫酸アンモニウムから29.6 atom%の15N2ガスを生成することができました。生成されたガスは、窒素酸化物やアンモニアを効果的に除去し、高純度の15N2ガスとして貯蔵可能です。また、ガス貯蔵ビンを利用して酸素ガスやヘリウムガスと混合することにより、自由な組成の混合ガスを調製することができることが確認されました。
- 方法論:
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装置の接続部分はすべてガラスのすり合わせを用い、真空グリースで密閉しています。15N標識硫酸アンモニウムとNaOBr液を用いて15N2ガスを発生させ、そのガスをY、Zというトラップを通して不純物を除去し、最終的に貯蔵ビンに貯蔵する方法を採用しました。ガスの移動は水置換法を利用し、各試薬が混合しないように工夫されています。
- 結論と意義:
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本研究で開発された装置と方法により、高純度の15N2ガスを安価で効果的に生成、精製、貯蔵することが可能となりました。これにより、生物的窒素固定の研究がより容易かつ効率的になり、窒素代謝や窒素移動研究の進展に寄与すると考えられます。また、必要に応じて自由な組成の混合ガスを生成できる点も重要です。
- 今後の展望:
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開発された装置を用いることで、さらに多様な応用が期待されます。たとえば、異なる15N濃度のガスや他の同位体を含むガスの生成方法の開発、また異なる生物的窒素固定システムにおける応用が考えられます。また、装置や方法の改良により、さらに高精度なガス生成や精製が可能となることが期待されます。
- 背景と目的:
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生物が自然に窒素を取り込む「
」という研究には、生物的窒素固定 ( 植物などの生物が空気中の窒素を取り込んで、自分の成長に必要な栄養素に変えることを指します。) を使うことが重要です。でも、このガスは扱いが難しく、汚れやすく、値段も高いので、少量だけ使いたい時には困ってしまいます。そこで、簡単で安くて、必要な量だけ15N2ガスを作って、きれいにして、保存できる装置を開発しようとしました。15N2ガス ( 窒素の同位体である15Nが2つ結びついたガスで、研究に使うと窒素の動きなどを詳しく調べることができます。)
- 主要な発見:
-
開発した装置を使えば、30%の15Nが入った
から、ほぼ同じ濃度の硫酸アンモニウム ( 窒素肥料として使われる化合物で、ここでは15N2ガスを作る元となる物質です。) を作り出せることが分かりました。このガスは、汚れた成分を取り除いて高純度にすることができ、さらに保存もできます。また、他のガスと混ぜて使うこともできるので、いろいろな実験に使えることも確認できました。15N2ガス ( 窒素の同位体である15Nが2つ結びついたガスで、研究に使うと窒素の動きなどを詳しく調べることができます。)
- 方法論:
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装置はすべての接続部分をガラスで作り、密閉するために特別なグリースを使っています。15Nが入った
に特別な液体を加えて硫酸アンモニウム ( 窒素肥料として使われる化合物で、ここでは15N2ガスを作る元となる物質です。) を発生させ、そのガスを通して汚れを取り除き、最終的に保存ビンに貯めるという方法です。ガスの移動は水を使って行い、薬品が混ざらないように工夫しています。15N2ガス ( 窒素の同位体である15Nが2つ結びついたガスで、研究に使うと窒素の動きなどを詳しく調べることができます。)
- 結論と意義:
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この装置と方法を使えば、高純度の
を安くて効率的に作り、きれいにして保存することができます。これにより、15N2ガス ( 窒素の同位体である15Nが2つ結びついたガスで、研究に使うと窒素の動きなどを詳しく調べることができます。) の研究がもっとやりやすくなり、窒素に関するさまざまな研究が進むと期待されます。また、必要に応じて他のガスと混ぜて使えるという点も重要です。生物的窒素固定 ( 植物などの生物が空気中の窒素を取り込んで、自分の成長に必要な栄養素に変えることを指します。)
- 今後の展望:
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この装置を使って、さまざまな研究や実験がもっと進むことが期待されます。例えば、15Nの濃度が違うガスや他の種類のガスを作る方法も開発できるかもしれません。また、もっと精度の高いガス生成や精製ができるように装置や方法を改良していくことも考えられます。
- 何のために?:
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生き物が
自然 に を窒素 ( 植物や動物にとって大切な栄養素 の一つ) 取 り込 む研究があります。この研究で使う は、15N2ガス ( 窒素 の同位体 15Nを含 む特別 なガス) 扱 いが難 しいです。また、汚 れやすく、値段 も高いです。そこで、簡単 で安く使える を作ることにしました。装置 ( 特定 の作業を行うための機械 や道具)
- 何が分かったの?:
-
新しい
を使うと、ほぼ同じ装置 ( 特定 の作業を行うための機械 や道具) 濃度 の が作れます。このガスは、きれいにして15N2ガス ( 窒素 の同位体 15Nを含 む特別 なガス) 保存 できます。他のガスと混 ぜて使うこともできます。いろいろな実験 で使えることもわかりました。
- どうやったの?:
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はガラスで作られています。15Nが入った装置 ( 特定 の作業を行うための機械 や道具) に硫酸 アンモニウム( 窒素 を含 む化学物質 、肥料 としても使われる) 特別 な を液体 ( 液体 の状態 にある物質 ) 加 えます。すると が出てきます。このガスを通して15N2ガス ( 窒素 の同位体 15Nを含 む特別 なガス) 汚 れを取 り除 きます。そして、 に保存 ビン( ガスや液体 を保存 するための容器 ) 貯 めます。ガスは水で移動 させます。
- 研究のまとめ:
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この
を使うと、安くてきれいな装置 ( 特定 の作業を行うための機械 や道具) が作れます。これで、15N2ガス ( 窒素 の同位体 15Nを含 む特別 なガス) の研究がもっと進みます。窒素 ( 植物や動物にとって大切な栄養素 の一つ) 必要 に応 じて他のガスと混 ぜて使うこともできます。
- これからどうする?:
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この
を使って、もっと多くの研究や装置 ( 特定 の作業を行うための機械 や道具) 実験 ができます。15Nの濃度 が違 うガスや他の種類 のガスも作れるかもしれません。さらに、装置 や方法 を改良 していきます。
- 著者名:
- 大山 卓爾, 熊沢 喜久雄
- 掲載誌名:
- 日本土壌肥料學雜誌
- 巻:
- 49
- 号:
- 5
- ページ:
- 424 - 425
- 発行日:
- 1978-10
- 新潟大学学術リポジトリリンク:
- http://hdl.handle.net/10191/30547
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