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医学部医学科 医歯学系 #学術雑誌論文

慢性糸球体腎炎(トピックス 特集 腎疾患 診断と治療の進歩 I.一次性糸球体疾患)

AI解説:
慢性糸球体腎炎(CGN)は、腎機能の低下を引き起こし、透析を必要とする可能性がある主要な腎疾患の一つです。近年、日本においては糖尿病性腎症が透析導入の主要な原因となりつつあり、CGNの割合は減少していますが、導入者の絶対数は増加傾向にあります。本論文の目的は、CGNの年代的動向、新しい分類、診断基準、新しいタイプの糸球体腎炎、新しい抗原、治療法の新しい傾向に関する最近の研究成果を紹介し、現状の理解を深めることにあります。
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著者名:
西 慎一, 荒川 正昭
掲載誌名:
日本内科学会雑誌
巻:
85
号:
10
ページ:
1631 - 1638
発行日:
1996-10
著者による要約:
1995年度には,原発性慢性腎炎の新WHO組織分類が,また,本邦で,IgA腎症の診療指針が発表された.近年,MRSA関連糸球体腎炎,HIV関連腎症,HCV感染関連腎症など,新たな糸球体腎炎が報告されている.腎炎抗原では,IgA腎症でH parainfluenzae外膜抗原が,膜性腎症でmegalinが,責任抗原として発表された.また,腎炎治療薬としては,シクロスポリン,ミゾリビンが新たに注目されている.
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