論文詳細
自然科学系
理学部
#紀要論文
A late-winter (March 10, 2008) living radiolarian fauna in surface-subsurface waters of the Japan Sea off Tassha, Sado Island, central Japan
- AI解説:
- 日本海は半閉鎖的な縁辺海であり、その海洋循環と鉛直的な水塊構造は、対馬暖流(Tsushima Warm Current: TWC)からの流入と、日本海固有水(Japan Sea Proper Water: JSPW)の発達によって強く影響を受ける。プランクトン生物はこのような海洋学的条件に敏感に反応するため、現生の多嚢性放散虫(polycystine radiolarians)は、現在の生態系構造の解明や、過去の環境変化の解釈を裏づける目的で用いられてきた。先行研究では、佐渡島(中部日本)達者沖において、表層から亜表層にかけて放散虫群集組成が顕著に季節変化することが示されており、この海域で報告されている大きな季節的水温幅がその背景にあるとされた。しかし、冬季季節風による荒天のため著者らの調査船での採集が困難で、冬季の観測はほぼ欠けていた。そこで著者らは2008年3月に、冬季の群集を把握し、年間を通じた群集移行の進み方をより厳密に制約するため、通年のプランクトン採集を開始した。本論文は、2008年3月10日に採集された現生放散虫群集を報告し、簡潔に解釈するものである。
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自然科学系
理学部
#紀要論文
A late-winter (March 10, 2008) living radiolarian fauna in surface-subsurface waters of the Japan Sea off Tassha, Sado Island, central Japan
AI解説
- 背景と目的:
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日本海は半閉鎖的な縁辺海であり、その海洋循環と鉛直的な水塊構造は、対馬暖流(Tsushima Warm Current: TWC)からの流入と、日本海固有水(Japan Sea Proper Water: JSPW)の発達によって強く影響を受ける。プランクトン生物はこのような海洋学的条件に敏感に反応するため、現生の多嚢性放散虫(polycystine radiolarians)は、現在の生態系構造の解明や、過去の環境変化の解釈を裏づける目的で用いられてきた。先行研究では、佐渡島(中部日本)達者沖において、表層から亜表層にかけて放散虫群集組成が顕著に季節変化することが示されており、この海域で報告されている大きな季節的水温幅がその背景にあるとされた。しかし、冬季季節風による荒天のため著者らの調査船での採集が困難で、冬季の観測はほぼ欠けていた。そこで著者らは2008年3月に、冬季の群集を把握し、年間を通じた群集移行の進み方をより厳密に制約するため、通年のプランクトン採集を開始した。本論文は、2008年3月10日に採集された現生放散虫群集を報告し、簡潔に解釈するものである。
- 主要な発見:
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2008年3月10日の表層〜100 mの水柱は、約9.6–9.7°Cのほぼ一様な水温を示し、発達した冬季混合層と整合的であった。単一の0–100 mのプランクトン曳網試料から、著者らはスパムメラリア類(spumellarian)11分類群、ナッセラリア類(nassellarian)14分類群を同定し、現存量(standing stock)を82.5 shells/m3と見積もった。群集には主に3つの特徴がある。第一に、冷水性の生物と解釈される2分類群—*Cyrtidosphaera reticulata* と *Larcopyle buetschlii*—が優占し、両者で計数個体の約30%を占めた。第二に、spicule-typeのナッセラリア類が顕著であり、*Neosemantis distephanus* がナッセラリア成分の約44%、*Plectacantha cremastoplegma* が約14%を占め、典型的なチャンバー状殻(chambered shell)を欠く日和見的形態の寄与が大きいことが示唆された。第三に、暖水性種が少量ながら存在し、低緯度太平洋域で普通とされる *Didymocyrtis tetrathalamus* は、一般に冬季に弱まるにもかかわらず、TWCにより日本海へ運搬された可能性が高いと解釈された。さらに著者らは、*Acanthosphaera circopora* が多い(スパムメラリア類の17.6%)ことも指摘するが、本種は温度耐性の幅が広いため、暖水性/冷水性のいずれかに明確に分類できないとしている。
- 方法論:
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プランクトン採集は2008年3月10日、佐渡島達者の西約6 kmに位置する38°05’ N, 138°10’ Eで実施した。本研究は、目合い10 μm・開口径0.3 mの丸川式ネット(Marukawa-type net)を用いて水深0〜100 mを曳網し採取したプランクトン試料1点(310-9SD-1)に基づく。ネットに閉鎖機構がないため、試料は特定の深度層ではなく0–100 m全体を統合したものとなる。表層〜100 mの海水温は一般的なデジタル温度計で測定し、論文ではその後のプランクトン採集と同時に得られた2008年4〜12月の比較用水温データも提示している(ただし、それら後期の生物試料は本論文では解析していない)。実験室では、約50%硫酸で有機物を溶解して珪質残渣を調製し、その後46 μmのふるいで洗浄した。ふるい上残渣をカナダバルサムでガラススライドに封入し、透過光顕微鏡で観察した。放散虫骨格はNikon Coolscopeで撮影した。種同定と計数は(Table 2)として整理し、殻の現存量は海水1 m3あたりで算出した。
- 結論と意義:
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著者らは、3月の群集が佐渡島沖の表層〜亜表層における冬季(最寒期)の放散虫相を表すと結論づけた。群集組成は、冷水性スパムメラリア類(*Cyrtidosphaera reticulata*、*Larcopyle buetschlii*)と、日和見的なspicule-typeナッセラリア類(特に *Neosemantis distephanus* と *Plectacantha cremastoplegma*)が卓越し、暖水性分類群(*Didymocyrtis tetrathalamus*)の寄与は小さい。季節的な再出現パターンを説明するため、著者らは同地点での過去の採集結果と冬季結果を比較し、*C. reticulata* と *L. buetschlii* は以前には6月に優占した一方、同程度の深度で9月には不在であったことを示す。さらに、日本海北東部で *L. buetschlii* 成体の分布がより深いことを示した先行研究に基づき、中部日本海では温暖期にこれら分類群が100 m以深に残存し、冬季には冷却と強い風による強制で水柱が浅くなり混合することで、上部100 mに再び出現すると推論している。本研究の意義は、集中的に研究されてきた時系列観測地点における重要な季節欠損(冬季)を埋め、日本海の冬季の海洋構造が現生放散虫群集をどのように規定するかを解釈するための実証的参照点を提供した点にある。
- 今後の展望:
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著者らは、季節的な群集移行の全過程を特徴づけるには追加観測が必要であることを強調する。具体的には、本論文の晩冬の単一スナップショットを超えて、年間を通じた群集変化を明らかにするため、初冬および春季の追加採集を提案している。また、spicule-typeナッセラリア類の「ブルーミング(blooming)」の要因は本データセットでは未解明であるとも述べる。先行研究では、2005年6月および9月に類似形態が優占したことを、高い藻類クロロフィル期における分解過程に伴う微生物増殖と関連づけていたが、著者らは2008年3月についてその機構を裏づける明確な証拠がないとしている。そのため、日和見的spicule-typeナッセラリア類は季節性をもち、種特異的な温度耐性の影響を強く受ける可能性があると位置づけつつ、このパターンの再現性を検証し、優占事象を支える環境制御要因をより厳密に制約するには反復採集が必要だと強調している。
- 背景と目的:
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日本海は外洋とつながる場所が限られた海で、海の中の水の動きや、水温・塩分などによる水の層のつくりが、
から入ってくる海水と、対馬暖流 ( 東シナ海側から日本海へ流れ込む暖かい海流です。日本海に入る海水の多くの起源になり、暖かい水や生物を日本海へ運ぶため、生物の分布や季節変化を考えるうえで重要です。) の形成に大きく左右されます。日本海固有水 ( 日本海の深いところに広がる、低温で性質が安定した水の塊です。日本海の鉛直方向の水の層構造を決め、生物がどの深さに分布しやすいかにも影響します。)
の一種であるプランクトン ( 海や湖の水中を漂って生活する小さな生物の総称です。食物連鎖の土台になり、海の環境変化に反応しやすいので観測対象として重要です。) は、こうした海の環境の変化に反応しやすいため、今の海の生態系を理解したり、過去の環境変化を読み解いたりする材料として使われてきました。多嚢性放散虫 ( 単細胞のプランクトンで、ガラスのような珪質の殻をつくる放散虫の仲間です。殻が残りやすく、環境によって種類の構成が変わるため、現在の海の状態や過去の海の復元に役立ちます。)
佐渡島の達者沖では、表層から少し深いところにかけて放散虫の種類の割合が季節で大きく変わることが知られていましたが、冬は天候が悪く調査船での採集が難しいため、冬のデータがほとんどありませんでした。そこで著者らは、冬の群集を調べて年間の変化をより正確に理解するため、2008年3月から通年観測を始めました。本論文は、その最初の観測として2008年3月10日に得られた放散虫群集を報告し、簡単に解釈したものです。
- 主要な発見:
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2008年3月10日の海面から水深100mまでの水温は、約9.6〜9.7℃でほぼ同じでした。これは冬に強い風などで海水がよくかき混ざり、
が発達している状況と合っています。混合層 ( 風や冷却で海水がかき混ざって、水温などが深さ方向にほぼ均一になる上側の層です。冬に発達しやすく、表層付近の生物がどの深さに現れるかを左右します。)
0〜100mをまとめて採集した1つの試料から、 11分類群、スパムメラリア類 ( 放散虫の分類群の1つで、主に球形に近い殻をもつタイプが多いグループです。季節や水温条件との関係が議論され、群集の特徴をつかむ手がかりになります。) 14分類群が見つかり、ナッセラリア類 ( 放散虫の分類群の1つで、円すい形など左右非対称の殻をもつことが多いグループです。殻の形の違いが環境への適応と関わるため、群集の解釈で重要です。) は海水1m3あたり82.5個(殻)と見積もられました。群集の特徴は主に3つです。現存量 ( ある場所・ある深さ範囲に、どれくらいの個体(ここでは殻)が存在しているかを数量で表したものです。季節や環境条件で増減するため、群集の変化を比べる基準になります。)
1つ目は、冷たい海に適応したと考えられる2分類群(Cyrtidosphaera reticulata と Larcopyle buetschlii)が多く、全体の約30%を占めたことです。
2つ目は、 のナッセラリア類が目立ち、Neosemantis distephanus がナッセラリア類の約44%、Plectacantha cremastoplegma が約14%でした。ふつうの部屋状の殻をもたないタイプが多く、環境に応じて増えやすいタイプの寄与が大きい可能性が示されました。spicule-type ( 放散虫の骨格が、針状の部品の組み合わせのような形になっているタイプです。典型的な殻とは形が違い、特定の条件で急に増えることがあるため注目されます。)
3つ目は、暖かい海に多い種も少しだけ見つかり、 の太平洋でよく見られる Didymocyrtis tetrathalamus は、冬に弱まりやすい低緯度 ( 赤道に近い地域のことです。低緯度の海に多い種が日本海で見つかると、暖流による運搬などを考える手がかりになります。) によって日本海へ運ばれた可能性が高いと解釈されました。対馬暖流 ( 東シナ海側から日本海へ流れ込む暖かい海流です。日本海に入る海水の多くの起源になり、暖かい水や生物を日本海へ運ぶため、生物の分布や季節変化を考えるうえで重要です。)
また Acanthosphaera circopora も多く(スパムメラリア類の17.6%)、ただしこの種は耐えられる水温の範囲が広いため、暖水性か冷水性かをはっきり決めにくいとされています。
- 方法論:
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採集は2008年3月10日、佐渡島の達者から西に約6kmの地点(38°05’N, 138°10’E)で行いました。目合い10µm、開口径0.3mの
を使い、水深0〜100mを曳いて丸川式ネット ( プランクトン採集に使われるネットの形式の1つです。本研究では目合い10µmのネットを使い、小さなプランクトンまで集める工夫として重要です。) を採集しました。ネットに開閉機能がないため、特定の深さだけではなく0〜100m全体を混ぜた試料になります。プランクトン ( 海や湖の水中を漂って生活する小さな生物の総称です。食物連鎖の土台になり、海の環境変化に反応しやすいので観測対象として重要です。)
水温は表層から100mまでをデジタル温度計で測り、比較のために2008年4〜12月の水温データも示されています(ただし、その後の生物試料はこの論文では解析していません)。
実験室では約50%の硫酸で有機物を溶かして放散虫の殻などを残し、46µmのふるいで洗ってから、 でスライドに封入し、顕微鏡で観察・撮影しました。種の同定と個体数の計数を行い、海水1m3あたりの殻の数としてカナダバルサム ( 顕微鏡観察用に試料をスライドガラスへ固定するための樹脂です。長期間保存でき、細部を観察しやすくするために使われます。) を計算しました。現存量 ( ある場所・ある深さ範囲に、どれくらいの個体(ここでは殻)が存在しているかを数量で表したものです。季節や環境条件で増減するため、群集の変化を比べる基準になります。)
- 結論と意義:
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著者らは、この3月の群集が、佐渡島沖の表層〜亜表層における冬季(もっとも寒い時期)の放散虫群集を表していると結論づけました。内容としては、冷水性の
(Cyrtidosphaera reticulata、Larcopyle buetschlii)と、スパムメラリア類 ( 放散虫の分類群の1つで、主に球形に近い殻をもつタイプが多いグループです。季節や水温条件との関係が議論され、群集の特徴をつかむ手がかりになります。) な日和見的 ( 環境が合うと短期間で増えやすい性質のことです。特定の条件の変化を反映しやすいため、その種が多いこと自体が環境のサインになります。) spicule-type ( 放散虫の骨格が、針状の部品の組み合わせのような形になっているタイプです。典型的な殻とは形が違い、特定の条件で急に増えることがあるため注目されます。) (特に Neosemantis distephanus と Plectacantha cremastoplegma)が中心で、暖水性の分類群(Didymocyrtis tetrathalamus)は少量でした。ナッセラリア類 ( 放散虫の分類群の1つで、円すい形など左右非対称の殻をもつことが多いグループです。殻の形の違いが環境への適応と関わるため、群集の解釈で重要です。)
また過去のデータと比べると、C. reticulata と L. buetschlii は6月には多かった一方で9月には見られないことが示されました。先行研究で L. buetschlii の成体がより深い層に多いことも踏まえ、暖かい時期にはこれらが100mより深い場所に残り、冬になると海水が冷え、強い風で混合が進んで上の100mに現れやすくなる、と推論しています。
この研究の重要性は、冬のデータが欠けていた観測地点でその穴を埋め、日本海の冬の海の状態が放散虫群集をどう決めるのかを考えるための基準となるデータを示した点にあります。
- 今後の展望:
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著者らは、季節ごとの群集変化の全体像をつかむには追加の観測が必要だと述べています。特に、今回の晩冬の1回だけの結果に加えて、初冬や春にも採集して、年間を通じた変化をよりはっきりさせることを提案しています。
また、spicule-type ( 放散虫の骨格が、針状の部品の組み合わせのような形になっているタイプです。典型的な殻とは形が違い、特定の条件で急に増えることがあるため注目されます。) が急に増える理由は今回のデータだけでははっきりしません。過去には、藻類が多い時期に、藻類の分解にともなって微生物が増え、それが餌になって増えた可能性が示されましたが、2008年3月についてはそれを直接示す証拠がありません。そのため、こうした種が季節性をもち、種ごとの水温への強さに影響される可能性を考えつつ、同じ現象が繰り返し起きるのか、何が増加を決めているのかを確かめるには、何度も採集する必要があるとしています。ナッセラリア類 ( 放散虫の分類群の1つで、円すい形など左右非対称の殻をもつことが多いグループです。殻の形の違いが環境への適応と関わるため、群集の解釈で重要です。)
- 何のために?:
-
日本海は、外の海とつながる所が少ないです。
だから海の水の動きで、海のようすが変 わります。
水の温度や、しょっぱさも関係 します。
は、とても小さな生き物の放散 虫( 海にいるとても小さな生き物の仲間 で からの形が種類 ごとにちがいます 海の環境 が変 わると種類 や数も変 わりやすいので 今や昔の海のようすを知る手がかりになります) 仲間 です。
海の変化 に、気づきやすい生き物です。
そのため海の今や昔を調べる手がかりです。
佐渡島の沖 では、季節 で種類 が変 わります。
でも冬は海があれて、調べにくいです。
だから冬のデータが、ほとんどありません。
そこで研究者は、冬もふくめて調べました。
この文は、2008年3月10日の結果 です。
- 何が分かったの?:
-
海面から100mまで、水温はほぼ同じでした。
だいたい9.6〜9.7℃でした。
冬の強い風で、海水がよく混 ざったからです。
0〜100mをまとめて、いっしょに集めました。
そこで の放散 虫( 海にいるとても小さな生き物の仲間 で からの形が種類 ごとにちがいます 海の環境 が変 わると種類 や数も変 わりやすいので 今や昔の海のようすを知る手がかりになります) 仲間 が、いろいろ見つかりました。
海水1m3に、約 82こあると考えました。
見つかったようすには、主に3つあります。
1つ目は、冷 たい海が好 きな仲間 が多いです。
全体の約 30%もいました。
2つ目は、とくべつな形の仲間 が目立ちました。
ある仲間 が、 のナッセラリア ( 放散 虫の中のグループの名前です 文章では放散 虫の中でもこのグループが多かったことを示 すために使っています どのグループが多いかで そのときの海の環境 を考える材料 になります) 約 44%でした。
別 の仲間 が、約 14%でした。
この形は、環境 でふえやすいかもしれません。
3つ目は、あたたかい海の仲間 も少しいました。
それは で運ばれたと考えました。対馬 暖流 ( 日本の近くを流れるあたたかい海の流れです あたたかい海の生き物が運ばれてくる理由として出てきます 海の生き物の分布 を変 える大事なしくみです)
また別 の仲間 も多かったです。
でもその仲間 は、寒さ暑さに強くて分けにくいです。
- どうやったの?:
-
2008年3月10日に、佐渡島の西で調べました。
場所は、達者から西へ約 6kmです。
とても細かい目のネットで、 を集めました。プランクトン ( 水の中をただよってくらす小さな生き物のまとめた呼 び方です ネットで集めて調べます 海の中でどんな生き物がいるかを知る基本 になります)
ネットを0〜100mまでひいて集めました。
このネットは、深さごとに分けて取れません。
だから0〜100mが混 ざった になります。試料 ( 調べるために集めたもののことです この文では 0から100mの海水から集めたプランクトンのまとまりを指します 正しく調べるには どんな試料 かが大事です)
水温は、海面から100mまで温度計で測 りました。
比 べるため、4〜12月の水温も見せました。
で、じゃまなものを薬でとかしました。実験室 ( 集めたものをくわしく調べる場所です 薬でじゃまなものをとかしたり けんびきょうで見たりします 正しく観察 して数えるために必要 です)
そして殻 だけを残 して、ふるいで洗 いました。
にのせて、スライド ( けんびきょうで見るために試料 をのせるうすい板です 小さな生き物を見やすくして種類 を決めたり数を数えたりするのに使います) で見ました。けんびきょう ( とても小さいものを大きくして見る道具です放散 虫のような小さな生き物の形を見分けるのに必要 です)
種類 を決めて、数をかぞえました。
それから の数を計算しました。海水1m3あたり ( 大きさが決まった海水の中に どれくらい生き物がいるかを表す言い方です 場所や季節 で数を比 べるために重要 です)
- 研究のまとめ:
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この3月の
結果 は、冬の を表すと考えました。放散 虫( 海にいるとても小さな生き物の仲間 で からの形が種類 ごとにちがいます 海の環境 が変 わると種類 や数も変 わりやすいので 今や昔の海のようすを知る手がかりになります)
中心は、冷 たい海の仲間 と、ふえやすい仲間 です。
あたたかい海の仲間 は、少しだけでした。
前のデータと比 べると、夏は多い仲間 がいました。
でも秋には、見えなくなる仲間 もいました。
研究者は、その理由をこう考えました。
夏は深い所にいて、上には少ないのかもしれません。
冬は海が冷 えて、風で混 ざります。
そのため上の100mに出やすいのかもしれません。
この研究は、冬の足りないデータをうめました。
日本海の冬のようすを考える基準 になります。
- これからどうする?:
-
季節 の変化 を知るには、もっと調べる必要 があります。
冬のはじめや春にも、集めるとよいです。
そうすると1年の変化 が、もっと分かります。
とくべつな形の仲間 が、なぜふえたかは不明 です。
えさがふえたのかもしれません。
でも3月には、はっきりした証拠 がありません。
同じことが何回も起きるか、たしかめたいです。
そのために、何度も集めて調べる必要 があります。
- 著者名:
- Kurihara Toshiyuki, Matsuoka Atsushi
- 掲載誌名:
- Science reports of Niigata University. (Geology)
- 巻:
- 24
- ページ:
- 81 - 90
- 発行日:
- 2009-03
- 新潟大学学術リポジトリリンク:
- http://hdl.handle.net/10191/12952
