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人文学部 人文社会科学系 #紀要論文

醍醐寺蔵探要法花験記に見る和化漢文の用字 : 出典との比較から

AI解説:
醍醐寺蔵探要法花験記は、日本と中国の説話を交互に排列し、法華経霊験譚の集成を目指したものである。その出典は、日本の部が『大日本国法華経験記』、中国の部が『法華伝記』から採用されていると考えられる。筆者はこれまで、仏教説話や霊験記に見られる和化漢文資料の特有の事象を明らかにすることを目的としてきたが、特に和化漢文と正格漢文の差異、および和化漢文内部の差異に注目してきた。本稿では、探要法花験記と出典説話との比較から「出典との差異」を明らかにし、特に漢字文の質的転換が和化漢文とどのように関連しているかを考察することを目的としている。
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著者名:
磯貝 淳一
掲載誌名:
ことばとくらし
巻:
20
ページ:
3 - 12
発行日:
2008-10
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