ウランバートル、フフホトにおける学会参加記（2017年）

背景と目的：

この論文では、筆者が2017年の夏に参加した複数のモンゴル関連の国際会議と、それらの経験を通じて得た知見について述べられています。筆者は大阪大学やモンゴル国際アカデミーなどで開催された会議に出席し、モンゴルの歴史や文化、特に満洲国時代のモンゴル語新聞『フフ・トグ』に関する研究を報告しました。また、内モンゴル自治区に関する会議にも参加し、モンゴルの研究者や日本の研究者との交流を深め、モンゴル語やモンゴル地域の資料に関する保存と研究を進めることを目的としました。

主要な発見：

筆者は、モンゴル関連の会議を通じて、モンゴル国や内モンゴルの歴史・文化に対する研究の現在の状況を理解し、多くの研究者と意見交換を行いました。特に、モンゴルの民族運動や満洲国時代のモンゴル語新聞『フフ・トグ』に関する研究が重要であると感じました。また、モンゴル国立中央文書館での地図展覧会を見学し、清代から近現代に至る地図の詳細な情報を得ることができました。これにより、モンゴルの地図研究が近年注目されていることを実感しました。

方法論：

筆者は、各会議での発表やディスカッションを通じて、多くの研究者と交流し、様々な視点からモンゴルの歴史や文化についての情報を収集しました。具体的には、会議でのプレゼンテーションや討論、文書館での見学、そして個別の研究者との会話を通じて理解を深めました。さらに、報告内容や資料の保存状況についても詳細に調査し、各種の研究成果をまとめました。これにより、モンゴル関連の研究がどのように進展しているかを把握しました。

結論と意義：

これらの会議と調査を通じて、モンゴルの歴史や文化に関する研究が多岐にわたって進められていることが明らかになりました。特に、『フフ・トグ』紙の保存と研究は、満洲国時代のモンゴル語メディアの理解に重要な役割を果たしています。また、モンゴルの地図研究も進展しており、これらの資料が歴史研究に大いに貢献することが期待されます。会議を通じて得た知見は、モンゴル研究の発展にとって有意義であり、今後の研究活動の指針となるでしょう。

今後の展望：

今後の研究では、モンゴルに関する資料のさらなる発掘と保存が重要です。特に、モンゴル語の新聞や地図などの歴史的資料をデジタル化し、広くアクセス可能にすることが求められます。また、日本や他国の研究者との国際的な連携を強化し、共同研究プロジェクトを推進することが期待されます。これにより、モンゴルの歴史や文化に関する理解がさらに深まり、学術的な成果がより多くの人々に共有されることを目指します。