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人文社会科学系 大学院現代社会文化研究科 #紀要論文

個人情報保護法制2,000 個問題の意義と分析 : 地方公共団体の個人情報保護制度の調整を目指して

AI解説:
日本におけるプライバシー権の保護は、個別の侵害行為に対して事後に救済する方法と、事前に侵害行為を抑止するために事業者などが個人情報を適正に取り扱うルールを設定する方法に分けられます。特に後者の個人情報保護法制は、民間事業者、国の行政機関、地方独立行政法人、および非常に多数の地方公共団体を含むセクトラル方式を採用しています。本稿では、日本のセクトラル方式により生じる個人情報保護制度のばらつきと、そのばらつきが起因する諸問題、特に医療分野における個人情報の流通に焦点を当て、2,000個問題と呼ばれる現象の意義を再検討し、個人情報保護法制の再構成の議論の起点とすることを目的としています。
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著者名:
長谷川 幸一
掲載誌名:
現代社会文化研究
巻:
65
ページ:
105 - 121
発行日:
2017-12
著者による要約:
The problem posed by 2,000 personal information protection systems (P2K Problem) points out the fact that Japan
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