論文詳細

人文社会科学系 大学院現代社会文化研究科 #紀要論文

Japanese High School Students’ Beliefs About Translation Into Japanese and Into English: A Survey Result

AI解説:
学習者の第一言語(L1)が外国語(L2)の授業で果たす役割は、長年にわたり議論の的となってきた。また、翻訳は第二言語習得(Second Language Acquisition)の分野において、学習の妨げになりうるものとして扱われることが多かった。一方で近年の研究では、翻訳を正当な教育資源として再評価すべきだという主張がなされている。本論文は、この再評価を次の3つの概念によって位置づける。すなわち、bilingualization(L1とL2が相互作用する学習過程)、linguistic multi-competence(1つの心の中に2言語の知識があること。L2使用者に固有の能力としての翻訳を含む)、そしてCEFRにおけるmediation(言語間のコミュニケーションを可能にする言語活動としての翻訳/通訳)である。日本国外では、翻訳課題に対して学習者が概して肯定的な信念をもつことを示した研究がいくつか報告されているが、著者は、日本の学生が翻訳についてどのような信念をもっているかを扱った公刊研究は存在しないと述べる。この空白は日本において重要である。というのも、大学入試における翻訳問題は論争的であり、L2のみで授業を行うべきだとするより広い政策議論とも結びついているからである。そこで本研究は、日本の高校生が、日本語(L1)への翻訳および英語(L2)への翻訳についてどのような信念をもつのかを調べることを目的とする。具体的には、(a) 生徒が授業内の翻訳を有用だと見なすか、またそこにどのような役割を与えているか、(b) 将来、日本の成人に求められる英語能力の一部として翻訳が含まれるべきだと考えているか、を検討する。
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著者名:
Masuda Mizuho
掲載誌名:
現代社会文化研究
巻:
64
ページ:
71 - 87
発行日:
2017-03
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