論文詳細

人文社会科学系 大学院現代社会文化研究科 #紀要論文

The Research on China’s Public Diplomacy : Focusing on the Closure of the Confucius Institute at the University of Chicago (CIUC)

AI解説:
本論文は、孔子学院(Confucius Institutes, CIs)を、中国のパブリック・ディプロマシー(public diplomacy)の手段として位置づけ、中国語教育の促進、文化交流の促進、中国の国家イメージの改善を目的とするものだと述べる。中国は2004年以降、世界で475のCIを設立してきたが、少数ながら注目すべき閉鎖例(2010年以降で9件)が存在することは、運営上の脆弱性を示唆しており、学術的により精密な検討が必要だとする。著者は、CIをめぐる論争の解釈がメディアの論評に偏っており、学術研究、とりわけパブリック・ディプロマシーの「関係性フレームワーク(relational framework)」に基づく研究が不十分だと主張する。多くの研究はCIを主として「情報フレームワーク(information framework)」(すなわち政治目的に資するメッセージの設計と発信)で扱ってきた一方、著者は、CIの共同運営モデルにより、受け入れ大学(host university)との関係が組織の存続にとって中核になると論じる。そこで本論文は、2014年の閉鎖が大きく報道された一方で体系的な学術分析が限られていたシカゴ大学の孔子学院(the CI at the University of Chicago, CIUC)を検討対象とする。目的は、運営上の問題点と、大学管理者、関与する教員、CI反対派、Hanbanの間の相互作用を特定し、他のCIがどのように機能し、ときに失敗するのかを理解するうえでより広い含意を得ることにある。
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著者名:
Fan Qiang
掲載誌名:
現代社会文化研究
巻:
61
ページ:
171 - 190
発行日:
2015-12
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