論文詳細

人文社会科学系 大学院現代社会文化研究科 #紀要論文

Injunctive Relief for FRAND Encumbered SEP : Antitrust Perspective

AI解説:
本論文は、標準必須特許(standard-essential patent: SEP)のライセンスをめぐる中心的な争点、すなわちFRAND義務を負うSEPの権利者が、いつ(もしあるとして)差止救済(injunctive relief。禁止命令や排除命令を含む)を求めることを認めるべきか、またどのような条件でそれが反競争的(anticompetitive)になるのかを扱う。あわせて、相互運用性(interoperability)を可能にする一方で極めて多数の特許が関わり得る技術標準の全体的な機能の中に、この議論を位置づける。FRANDコミットメントは、標準に自らの技術が組み込まれることで生じる追加的な交渉上の優位性をSEP権利者が利用して搾取することを防ぐための制度的な安全装置として示され、競争的参入と消費者厚生を支えるものと説明される。本論文は、「特許ホールドアップ(patent hold up)」(埋没費用とロックインにより促進される事後的な機会主義)のリスクを、実施者(implementers)による「ホールドアウト(hold out)」や、イノベーションおよび標準化への参加インセンティブを維持する必要性といった拮抗する懸念と対比して整理する。目的は、米国・EU・日本の各法域における差止救済の可能性を、法規範、裁判例、学説上の議論、ならびに各法域における近時の政策・ガイドラインの動向に基づき、独占禁止法(antitrust)の観点からレビューすることである。
AI解説を見る
著者名:
Espinosa Jose
掲載誌名:
現代社会文化研究
巻:
61
ページ:
191 - 224
発行日:
2015-12
新潟大学学術リポジトリリンク: