論文詳細

人文社会科学系 大学院現代社会文化研究科 #紀要論文

The Red Queen Effect and Maelstrom Effect : Principles and Implications for Survival Strategy

AI解説:
本論文は、破壊的イノベーションが頻繁に起こり、競争優位が短命に終わりやすい「hypercompetition(超競争)」の下で、企業、とりわけ小規模なスタートアップがどのように生き残り成功できるかを扱う。イノベーションは広く研究されてきた一方で、企業の成果を左右する要因として「speed(スピード)」を直接検討する実証研究は比較的少ないと主張する。創造的なアイデアは、当事者が動機づけや組織内の支持(organizational buy-in)を動員しない限り、実装されたイノベーションへ自動的に結びつくわけではないとする先行研究を踏まえ、本論文は迅速な実装を中心的な戦略課題として位置づける。概念的には、Dynamic Capability(DC:動的能力)—とくにTeeceによる、機会と資産をsensing(感知)し、seizing(獲得)し、reconfiguring(再構成)するという枠組み—と、スピードを決定的要素とみなすDynamic Instant Innovation(DII)という提案概念を統合する。競争上の生存を整理する比喩としてRed Queen effect(RQE)を用い、競合が同様に反応するため、企業は観察可能なイノベーション行動(例:新製品、特許出願)のペースを高め続けなければならないとする。これと並行して、イノベーションの文脈におけるリスクテイクと達成志向の行動を反映する比喩として「Maelstrom effect」を導入する。明示された目的は、注目企業のイノベーション行動と産業全体の行動スピードが共同で小規模企業の業績をどのように形づくるかについて、理論を発展させ仮説を実証的に検証することである。
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著者名:
Fukushima Masayoshi
掲載誌名:
現代社会文化研究
巻:
60
ページ:
161 - 168
発行日:
2015-03
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