論文詳細

人文社会科学系 大学院現代社会文化研究科 #紀要論文

Two Types of QP and Scrambling

AI解説:
本論文は、日本語のscrambling(語順入れ替え)が任意ではなく、T上の「topic probe」によって引き起こされる、[Spec, TP]への特徴駆動型のA-movementであるというMiyagawa(2010)の提案を再検討する。Miyagawaの分析では、Tのprobeが主語または目的語のいずれかをgoalとして選べるため、主語が[Spec, TP]へ移動すればSOV、目的語がそこへ移動すればOSVが生じる。主要な根拠は、主語の量化子(quantifier)と否定のスコープ相互作用である。Hommaの中心的な問題意識は、Miyagawaの体系が過剰生成(overgenerate)しているように見える点にある。すなわち、原理的にTが異なるDPをtargetできるなら、適切な談話条件の下では、scramblingされたどのDPも[Spec, TP]を占め得るはずだと予想されてしまう。そこで本論文は、実際にprobeのgoalとなり得るDPはどれかを、日本語のquantified noun phrases(QPs)に焦点を当てて問う。目的は、(i) よく知られた2種類のQPの構造タイプのうち、[Spec, TP]への移動ターゲットになり得るように振る舞うのは一方だけであることを示すこと、(ii) QPが当該のtopic featureを担える条件について統語的条件を提案すること、(iii) その条件はQPの意味論だけには還元できないと論じることである。
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著者名:
Honma Shinsuke
掲載誌名:
言語の普遍性と個別性
巻:
5
ページ:
33 - 49
発行日:
2014-03
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