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人文社会科学系 経済科学部 #紀要論文

批判的実在論が捉える「科学的発見」と「もっともらしい説明」 : 客観性と主観性の対立を乗り越えた先にある科学研究のメタ理論と方法論

AI解説:
今まで、社会科学の分野では、客観的な考え方と主観的な考え方、または社会の構造と個人の行動について対立が続いていました。これらを統合しようとする試みも多くありましたが、概念的に不十分だとされてきました。最近、特にイギリスを中心に、これらの対立を乗り越えようとする「批判的実在論(1970年代半ばにRoy Bhaskarが提唱した社会科学の理論。目に見えない構造や力が原因で現れる現象を理解しようとする考え方。)」という新しい考え方が発展してきました。この論文では、批判的実在論がどのように「社会の現実」を捉え、客観的な考え方と主観的な考え方をどう統合しようとしているのかを明らかにします。
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著者名:
曾 國哲, 岸 保行
掲載誌名:
新潟大学経済論集
巻:
110
ページ:
35 - 66
発行日:
2021-03
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