論文詳細

その他 創生学部 #紀要論文

《論文》高等学校「総合的な探究の時間」における高大連携の意義と課題 : 新潟県の公立高校での実践に関わった生徒・高校教員・大学教員に対する意識調査の分析を通して

AI解説:
2018年に高等学習指導要領が改訂され、「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」となり、多くの学校で探究学習が導入されました。この新たな学習形態では、具体的な探究活動を通じて生徒自らが課題を見つけ、解決策を探し出すプロセスが重要視されています。しかし、専門的な知識を持つ教員が不足している現状では、外部との連携、特に高大連携が必要不可欠となっています。この研究の目的は、生徒、高校教員、大学教員の三者が探究学習における高大連携についてどのように感じているのか、その意義や課題を明らかにすることです。
AI解説を見る
著者名:
小林 真也
掲載誌名:
創生ジャーナルHuman and Society
巻:
6
ページ:
96 - 110
発行日:
2023-03
著者による要約:
2018年度の高等学校学習指導要領の改訂に伴い,「総合的な学習の時間」が「総合的な探究の時間」となり,探究学習の実践が始まった。「総合的な探究の時間」では,外部連携の一つとして高大連携に取り組むことが学習指導要領において求められている。高等学校にとっても,大学と連携することは生徒が設定する多様な探究課題に対応するうえで重要である。現在,「総合的な探究の時間」における高大連携は,大学教員だけでなく,大学生や大学院生が高校生の探究学習の指導を行うなど,さまざまな形式の実践が行われている状況である。本研究では,高等学校の「総合的な探究の時間」における高大連携の意義と課題を明らかにするために,新潟県立新津高等学校の取組を事例として,高大連携の実践に関わる新津高等学校の生徒と教員,大学教員を対象に意識調査を実施した。調査結果の分析を行ったところ,高大連携の実践における大学教員の指導には一定の有効性が認められる一方で,課題も見えてきた。
新潟大学学術リポジトリリンク: