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人文社会科学系 法学部 #紀要論文

引渡か訴追かの義務に関する事件(ベルギー対セネガル:国際司法裁判所、2012年7月20日判決)

AI解説:
本論文は、元チャド大統領ヒセンヌ・ハブレ氏の戦争犯罪や大量虐殺などの疑いに関する事件を取り上げ、その事件が国際司法裁判所(ICJ)に提起された背景と目的を探るものです。ハブレ氏は在任中に大規模な弾圧を行い、その後セネガルに亡命しました。ベルギーはセネガルに対しハブレ氏の引渡しまたは訴追を求め、これが拷問禁止条約に基づく義務違反であると主張しました。ICJにおけるこの事件は、従来国家間の権利義務関係を扱うICJが、個人の人権問題にも取り組むようになった新たな事例として注目されます。
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著者名:
渡辺 豊
掲載誌名:
法政理論
巻:
46
号:
2
ページ:
145 - 174
発行日:
2014-02
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