論文詳細

人文学部 人文社会科学系 #紀要論文

手と動物 : 中俣正義アーカイブを展示する

AI解説:
本論文では、他人が撮影した写真を編集する際に生じる問題として、選ぶ側の主観を完全に排除することが不可能である点に着目しています。特に、フリー・マーケットなどで見つけた撮影者不明のアマチュア写真を素材とする作品が、美術として成立する理由を探ります。そして、著名な写真家による写真を編集する場合、編集者が撮影者の意図や視点を尊重しようとする傾向があり、そのために編集者の個人的な思い入れや好みを前面に出すことが難しいという複雑な状況についても考察します。今回の展示「中俣正義×小林新一×22」の第一の目的は、新潟に暮らし地域の行事や人々の生活を丹念に記録してきた二人の写真家の仕事に新たな光を当てることです。また、著名な写真家のアーカイブから任意の写真を選び出し、出版または展示するプロセスにおける新たなアプローチを提示することも目的としています。
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著者名:
甲斐 義明
掲載誌名:
にいがた地域映像アーカイブ
巻:
4
ページ:
5 - 7
発行日:
2013-11
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