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人文学部
#紀要論文
新潟大学全学英語教育カリキュラム改定の成果検証(2)
- AI解説:
- 新潟大学は2011年度に全学英語教育カリキュラムを改定し、質的改善と量的改善を目指しました。質的改善では一般学術目的の英語運用能力の育成を目指し、量的改善では1年次の授業数の増加やe-learning教材を利用した課外学習の促進を図りました。本研究では、成績評価やTOEIC IPスコア、課外学習状況などのデータを分析し、2015年度および2016年度のカリキュラムの成果を検証することを目的としています。2017年度にクォーター制が導入されたため、このカリキュラムによる全学英語教育は2016年度が最終年度となりました。
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人文学部
#紀要論文
新潟大学全学英語教育カリキュラム改定の成果検証(2)
AI解説
- 背景と目的:
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新潟大学は2011年度に全学英語教育カリキュラムを改定し、質的改善と量的改善を目指しました。質的改善では一般学術目的の英語運用能力の育成を目指し、量的改善では1年次の授業数の増加やe-learning教材を利用した課外学習の促進を図りました。本研究では、成績評価やTOEIC IPスコア、課外学習状況などのデータを分析し、2015年度および2016年度のカリキュラムの成果を検証することを目的としています。2017年度にクォーター制が導入されたため、このカリキュラムによる全学英語教育は2016年度が最終年度となりました。
- 主要な発見:
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TOEIC IPスコアの分析結果から、新潟大学の学生は全国平均を上回る成績を収めていることがわかりました。2011年度から2013年度にかけては統計的に有意なスコアの上昇が見られ、その後も安定した成績を維持しています。また、NetAcademy2を利用した課外学習の総時間は2012年度以降安定しており、e-learning教材の効果が示唆されました。学生による授業評価では「アカデミック英語(リスニング)」や「アカデミック英語(ライティング)」の満足度が高く、「アカデミック英語(リーディング)」の満足度が低めであることが課題とされました。
- 方法論:
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本研究では、TOEIC IPスコア、NetAcademy2を利用した課外学習時間数、学生による授業アンケート調査結果などのデータを収集・分析しました。TOEIC IPスコアについては、各年度の平均値を算出し分散分析を行い、学部(学科)別の平均値も検討しました。NetAcademy2による課外学習状況では、システム内に記録された学習時間を集計し、1年生の年間学習時間を分析しました。学生による授業評価では、満足度、出席状況、自学自習、達成感などのアンケート結果を収集し、各科目の平均値や相関関係を分析しました。
- 結論と意義:
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本研究の結果から、全学英語教育カリキュラムの質的および量的改善によって、新潟大学の学生の英語運用能力が向上し、安定した教育効果が得られていることが示されました。しかし、「アカデミック英語(リーディング)」の満足度の低さや効果的な自主学習の促進が課題として浮上しました。これらの結果は、今後の英語教育カリキュラムの改善に役立つ情報を提供し、学生の英語能力向上に貢献するものです。
- 今後の展望:
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新潟大学では2019年度に全学英語教育カリキュラムの抜本的な改革が予定されています。この改革に向けて、非常勤講師を含む全担当教員対象のFD(Faculty Development)を実施し、課題の改善に努めることが重要です。また、学生の英語運用能力を適正に測定するための試験を導入し、事前・事後の最低2回実施することが望まれます。これにより、より適正な成果検証が可能となり、教育効果のさらなる向上が期待されます。
- 背景と目的:
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新潟大学は2011年度に英語教育のカリキュラムを変更し、授業の質と量を改善しようとしました。質の改善では、学問を学ぶための英語力を育てることを目指し、量の改善では1年生の授業数を増やし、e-learning教材を使って自宅での学習を促進しました。この研究では、その変更が2015年度と2016年度にどのような成果をもたらしたかを調べています。2017年度に新しい制度が導入されたため、このカリキュラムは2016年度が最後の年となりました。
- 主要な発見:
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スコアの分析から、新潟大学の学生は全国平均よりも高い成績を収めていることがわかりました。2011年度から2013年度にかけてスコアが上がり、その後も一定して高い成績を維持しています。また、TOEIC IP ( TOEIC IPは、英語のリスニングとリーディングの能力を測るテストです。学校や企業が団体で受けることができ、個人用のTOEICと同じ形式で行われます。) を使った自宅学習の時間は2012年度以降安定していて、e-learning教材が効果的であることが示されました。授業の評価では「リスニング」と「ライティング」の授業は満足度が高い一方、「リーディング」の授業の満足度が低いことが課題とされました。NetAcademy2 ( NetAcademy2は、インターネットを通じて英語を学習するための教材です。リスニング、リーディング、ライティングなど、さまざまなスキルをオンラインで練習できます。)
- 方法論:
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本研究では、
スコア、TOEIC IP ( TOEIC IPは、英語のリスニングとリーディングの能力を測るテストです。学校や企業が団体で受けることができ、個人用のTOEICと同じ形式で行われます。) を利用した自宅学習時間、学生による授業アンケート結果などのデータを集めて分析しました。TOEIC IPスコアは各年度の平均を計算し、学部別の平均も検討しました。NetAcademy2による学習時間はシステムに記録された時間を集計し、1年生の年間学習時間を分析しました。授業評価では、満足度、出席状況、自宅学習、自分が達成したと感じる度合いなどのアンケート結果を集め、各科目の平均値や関係性を分析しました。NetAcademy2 ( NetAcademy2は、インターネットを通じて英語を学習するための教材です。リスニング、リーディング、ライティングなど、さまざまなスキルをオンラインで練習できます。)
- 結論と意義:
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この研究の結果、新潟大学の英語教育カリキュラムの改善によって、学生の英語力が向上し、安定した教育効果が得られていることが示されました。しかし、「リーディング」の授業の満足度の低さや効果的な自主学習の促進が今後の課題として浮上しました。これらの結果は、今後の英語教育カリキュラムの改善に役立ち、学生の英語力向上に貢献するものです。
- 今後の展望:
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新潟大学では2019年度に英語教育カリキュラムの大きな改革が予定されています。この改革に向けて、非常勤講師を含む全ての教員を対象にした研修(FD)を実施し、課題の改善に努めることが重要です。また、学生の英語力を正確に測るためのテストを導入し、事前と事後の少なくとも2回実施することが望まれます。これにより、より正確な成果の検証が可能となり、教育効果のさらなる向上が期待されます。
- 何のために?:
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新潟大学は2011年に
英語 の授業 を変 えました。英語 の授業 を良 くするためです。1年生の授業 数を増 やしました。家で勉強できるように、 を使いました。この研究では、2015年と2016年のe-learning 教材 ( インターネットを利用 した勉強の道具です。家での学習に役立ちます。) 成果 を調べています。2017年に新しい制度 が始まったので、この は2016年まででした。カリキュラム ( 学校の授業 の計画です。どんな授業 を行うかを決めます。)
- 何が分かったの?:
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で、新潟大学の学生は全国TOEIC IPスコア ( 英語 のテストの点数です。英語力 を測 るために使われます。) 平均 よりも高い点数を取りました。2011年から2013年にかけてスコアが上がりました。その後も高い点数をキープしています。 を使った家での勉強時間は2012年NetAcademy2 ( 英語 の勉強をするためのシステムです。家で使います。) 以降 安定しています。 がe-learning 教材 ( インターネットを利用 した勉強の道具です。家での学習に役立ちます。) 効果的 だとわかりました。授業 の評価 では、「リスニング」と「ライティング」の授業 は満足度 が高かったです。でも、「リーディング」の授業 の満足度 は低 いです。
- どうやったの?:
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この研究では、
やTOEIC IPスコア ( 英語 のテストの点数です。英語力 を測 るために使われます。) を使った家での勉強時間、学生のアンケートNetAcademy2 ( 英語 の勉強をするためのシステムです。家で使います。) 結果 を集めました。TOEIC IPスコアは各 年度の平均 を計算しました。学部ごとの平均 も調べました。NetAcademy2の学習時間はシステムに記録 された時間を集計しました。授業 評価 では、満足度 や出席 状況 などのアンケート結果 を集めました。
- 研究のまとめ:
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この研究で、新潟大学の
英語 の授業 を良 くしたことで、学生の英語力 が上がったことがわかりました。でも、「リーディング」の授業 の満足度 が低 いことや、もっと自分で勉強するようにすることが課題 です。この結果 は、今後の英語 の授業 を良 くするのに役立ちます。
- これからどうする?:
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新潟大学は2019年に
英語 の授業 を大きく変 える予定です。全ての先生に研修会 を開きます。学生の英語力 を正確 に測 るために、テストをもっと行います。これで、もっと正確 な成果 を確認 できます。教育効果 がさらに上がることが期待されます。
- 著者名:
- ハドリー 浩美
- 掲載誌名:
- 新潟大学言語文化研究
- 巻:
- 22
- ページ:
- 25 - 32
- 発行日:
- 2018-02
- 著者による要約:
- This is a continuation research into the evaluation of the revised English language education curriculum at Niigata University, Japan. In this paper, the author attempted to evaluate the curriculum for the academic years of 2015 and 2016, by using the same types of data which had been used for the original 2011 - 2014 study: TOEIC IP scores, hours spent out-of-class in e-learning, student evaluation of classes, teacher assessment of student achievement, and class size. The overall positive effect of the revised curriculum was again suggested by the TOEIC results and the amount of hours spent on e-learning. The findings also revealed the need to improve reading classes in general, to promote effective self-directed learning, and to standardize teacher assessment of student achievement in class.
- 新潟大学学術リポジトリリンク:
- http://hdl.handle.net/10191/49712
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