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人文学部 人文社会科学系 #紀要論文

親子の愛情表現としての「愛し(かなし)」 : 『竹取物語』と『うつほ物語』の特異性 (プロジェクト特集号 : <声>とテクスト論)

AI解説:
本論文は、上代から中古にかけての「かなし」の用法変遷に注目し、特に平安時代における「愛し(かなし)」の用法を分析することを目的としている。上代では「かなし」は主に東国方言として『萬葉集』の東歌に集中して使用され、主に男女間の愛情を表す「愛し」として用いられていた。一方、中古に移行するに伴い、「かなし」の用法が変化し、「愛し」は主に親子間の愛情表現として用いられるようになる。この変遷の背景と平安時代の文学作品における「愛し」の具体的な用例を検討し、その意義を明らかにする。
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著者名:
高橋 早苗
掲載誌名:
人文科学研究
巻:
138
ページ:
T1 - T21
発行日:
2016-03
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