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その他 創生学部 #紀要論文

《論文》男性看護師のキャリアに関する研究動向と論点 : 2000年代以降の文献から

AI解説:
本研究の目的は、男性看護師のキャリアに関する文献を基に、現在の男性看護師が置かれているキャリア形成の現状と課題を検討することである。看護師という職業はこれまで女性が主流であり、男性看護師の数は全体のわずか7.8%に過ぎない。男性看護師の増加傾向は見られるものの、未だ少数派である。男性看護師が少ない理由として、歴史的背景やジェンダーの問題が指摘されており、本研究ではこれらの課題に対する理解を深め、男性看護師のキャリア形成をサポートするための基礎資料を提供することを目指している。
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著者名:
柏木 睦月
掲載誌名:
創生ジャーナルHuman and Society
巻:
4
ページ:
63 - 74
発行日:
2021-03
著者による要約:
本稿は、現代日本の男性看護師のキャリアに関する研究動向と論点の検討を通して、現段階の課題を明らかにしたものである。男性看護師のキャリアを取り上げた2000年以降の数少ない文献に注目し、ジェンダーとの不可分性、看護師の専門性との関連、看護管理者と当事者である男性看護師の間にある認識、の三つの観点から検討を加えた。その結果、男性看護師のキャリア形成において、社会をとりまく「男女共通の課題」と「性差による課題」の二面性の課題、少数派ゆえに引き起こされる男性看護師特有のキャリア形成に関する課題、ダイバーシティ社会における「男性」看護師としての課題等が抽出された。
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